2021年3月21日日曜日
空海の教え
真言密教阿闍梨で経営戦略コンサルタントの松永修岳師の著書「空海の財運術」から「第1章欲望を活力にする空海の経済学」をご紹致します。欲望満々・活力満々の免疫力アップで変異ウイルスを防御しましょう!
空海の思想を理解し、幸福な現世を生きるためには、まず「幸福とは何か」を知る必要があります。空海は次のような言葉を残しています。
心暗き時は、即ち、遇(あ)う処、悉(ことごと)く禍なり。
心が暗く沈んでいる時、気持ちが落ち込んでいる時は、やることなすこと全てが禍(わざわい)を招いてしまう。だからこそ、どんな状況の中でも、常に心は明るく保つことが大切である。そう言っているのです。
さらに空海は次のように言います。
暗くなった心をリセットするために、まず心を鎮めることこそが大事である。
ハーバード大学が27万5千人にのぼる人達を調査した結果、仕事・ビジネスから家庭・結婚生活・友人関係・健康、また地域社会との繋がりに至るまで、私達の生活におけるあらゆる面において、成功を導くのは「幸福感」であるという結論を出しました。
同大学でポジティブ心理学に関わったショーン・エイカー氏は、経済誌「ハーバードビジネスレビュー」(2012年5月号)で次のような研究結果を発表しています。
・幸福感の高い社員の生産性は平均31%上がる。
・幸福感の高い社員の売上げは平均37%上がる。
・幸福感の高い社員の創造性は、そうでない人の3倍高い。
・他の人がやり残した仕事を引き受けたり、同僚をランチに誘ったり、職場をまとめたりするソーシャルサポート役の人は、そうでない人と比べて集中度が10倍高く、昇進の可能性は40%高い。
このデータが意味するのは「幸福感が高まると成功する確率も高まる」ということです。つまり、これまで言われていた「成功したら幸福になれる」というのは間違いで、幸福だからこそ成功するのです。心が幸福に満たされ、ポジティブな状態の時にこそ、頭脳はその持てる力を最大限に発揮し、意欲に満ちて物事を成功に導くというわけです。このような研究結果からも、私達が目指すべきは「まず成功」ではなく「まず幸福」であることが分かります。
つまり、何事をなすにもまず心が明るく晴れやかであること、中心に幸福があること。心に幸せを感じていれば、それに従って成功する確率は高まるのです。1200年も前に空海が述べていることが、ハーバード大学が導き出した近年の研究と、ぴったりと符合するのです。
※第1章は当初理屈っぽく感じましたので意図的に後回しにしましたが、不思議なタイムリーでこれからご紹介して行きます。
「心が暗く沈んでいる時、気持ちが落ち込んでいる時は、やることなすこと全てが禍を招いてしまう。だからこそ、どんな状況の中でも、常に心は明るく保つことが大切である」「暗くなった心をリセットするために、まず心を鎮めることこそが大事である」という点に注目しました。
コロナ禍で「心が暗く沈んでいる時」は、免疫力が低下してコロナウイルスに感染しやすいので要注意です。「暗くなった心をリセットするために」一番良いのはやはり「座禅」だと思います。早朝、大好きな音楽を超低音で静かに流して座禅で瞑想しますと心が穏やかになります。
また「ウォーキング禅」でも木の葉の揺らぎや池の水面の揺らぎに、ありのままの神業(かんわざ)の世界を感じて、心が清らかになり有難い限りです。今日も木立の間を心静かに歩いていますと、二代教祖様の「我が心誠一つに叶いなば人のする業(わざ)見る暇もなし」という短歌が思い浮かび、みおしえの実行に大変有難い「気づき」を頂きました。
ーーーーー反撃の虚人ーーーーー空海
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